黒田博樹選手の2014年の成績について
お届けしたいと思います。

2014年シーズンと言えば、
2年連続でヤンキースがプレイオフ進出を逃した
そんなシーズンでした。

ただ、黒田博樹はチームの先発投手で
唯一ただひとり開幕から先発ローテーションを守りきり
5年連続二桁勝利を達成しています。

そしてまた、2014年の黒田投手といえば
8年ぶりに古巣・広島へ帰ることを
決断した運命の年でした。

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黒田博樹選手 2014年の成績は?

さて、広島への電撃復帰の話の前に
2014年の黒田選手の成績を振り返っておきましょう。

黒田投手のシーズン最終の投手成績は
11勝9敗、防御率は、3.71でした。

【黒田博樹の2014年の成績詳細】

・当番:32試合
・先発:32
・完投:0
・完封:0
・勝ち:11
・負け:9
・勝率:.550
・投球回数:199回
・被安打:191本
・被本塁打:20本
・与四球:35
・奪三振:146
・防御率:3.71

投球回数は200イニングに
わずかに届きませんでしたが
ただ一人開幕から先発ローテーションを守りきり
5年連続二桁勝利を上げたのはさすがの活躍でした。

黒田博樹2015年の成績はコチラ

黒田博樹は記録より記憶に残る選手

先ほども書きましたが
ヤンキースの2014年はプレイオフ進出を
2年連続で逃したシーズンでした。

実は2014年は、ヤンキースの盟主、
デレク・ジーター引退の年でもあったので
レギュラーシーズンで敗退したのを
残念な思いで見ていたヤンキースファンも多いと思います。

黒田選手も前年に結んだ1年契約が満了し
FAになっていたわけですが
その注目はメジャーに残ってプレイを続けるのか
それとも広島カープの申し出を受けるのか。

その一点に世間の注目が集まりました。

メジャーの複数球団からオファーがあり
その中で提示された年棒最高額は
パドレスの1800万ドル(約21億6000万円)だったそうです。

一方、広島カープは総額4億円の提示。

普通の感覚なら当然メジャー続行でしょうが
黒田博樹という男の考え方は違いました。

黒田選手はお金ではなく
自分の気持ちを整理して
広島カープへ戻ることを決断したのです。

黒田博樹の選択は大正解だ!

広島への移籍が決まった頃、
世間では、男気だとか漢(おとこ)だとか
黒田選手の広島に対する熱い思いに
大きな注目が集まりました。

また、この注目は国内のみならず
メジャーでも大型契約を蹴っての帰国に
大きな反響があったようです。

・・・そして、現在。

今年2016年のシーズンは
広島が独走して優勝へと突き進んでいます。

オールスター前に2位に10ゲーム差というのが
その快進撃を雄弁に物語っています。

黒田投手も日米通算200勝という試合を控え
ローテーションを守る先発陣の一角として
その優勝を成し遂げようと懸命に戦う毎日。

考えると、やはり黒田投手の2014年の選択は
とても正しかったのだと思います。

40歳になり、その肉体の実情は
満身創痍といってもいい状況で
いつ現役を退くことになったとしても
不思議ではない状況だと想像します。

その中で見えてきた
広島カープの25年ぶりの優勝。

たゆまぬ努力を継続して
懸命にマウンドに立ち続け
自分の仕事をこなしてきた黒田博樹という男。

でも、優勝という二文字には
縁のない選手生活だったと思います。

でも、それが今、現実になろうとしている。

そう考えると、この快進撃は
2014年の、あの世間を驚かせた英断があったから
なしえた奇跡、そういえると思います。

広島への秘めた熱い思いを抱えて
愚直にマウンドに立ち続けてきた黒田への
最高のごほうびが「優勝」であってほしい。

野球ファンのひとりとして、そう思うのです。