2020年、2回目になる東京オリンピックが開かれますね。
前回の東京オリンピックと大きく違うのは、インターネットがあったかどうか。
そんな便利なものは前回大会ではもちろんありませんでしたし、オリンピックがテレビの普及に大きく貢献した、高度経済成長と呼ばれた時代でした。
さて、その前回の東京オリンピックが何年ぶりなのか、何年前の、何年何月に開催されたのかなど、詳しくお伝えしていきますのでお付き合いくださいね。
東京オリンピックって何年ぶり?何年何月、何年前?
前回の東京オリンピックは、
1964年(昭和39年)10月10日に始まり、10月24日までの15日間にわたって開催されたオリンピック18回目の大会。なので、2020年の大会は、56年ぶりの東京でのオリンピックになります。
前回の東京オリンピックの年に生まれた人は、2020年に56才になるんだなと考えると、随分と前のようにも感じますよね。
56年前の東京オリンピック1964について
前回の東京オリンピックでは、21種目競技が実施され、日本は29個のメダルを獲得。自国開催のメンツを保つ素晴らしい活躍でした。
東京オリンピック1964の実施競技
- 陸上競技
- 競泳競技
- 飛込競技
- 水球
- 体操
- 柔道
- レスリング
- 自転車競技
- バレーボール
- バスケットボール
- サッカー
- ボクシング
- ボート
- セーリング
- カヌー
- フェンシング
- ウエイトリフティング
- ホッケー
- 近代五種競技
- 馬術
- 射撃
各国の獲得メダル数トップ10
順位 | 国 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
1 | アメリカ | 36 | 26 | 28 | 90 |
2 | ソ連 | 30 | 31 | 35 | 96 |
3 | 日本 | 16 | 5 | 8 | 29 |
4 | 東西統一ドイツ | 10 | 22 | 18 | 50 |
5 | イタリア | 10 | 10 | 7 | 27 |
6 | ハンガリー | 10 | 7 | 5 | 22 |
7 | ポーランド | 7 | 6 | 10 | 23 |
8 | オーストラリア | 6 | 2 | 10 | 18 |
9 | チェコスロバキア | 5 | 6 | 3 | 14 |
10 | イギリス | 4 | 12 | 2 | 18 |
日本人メダリスト
■金メダル
- 中谷雄英(柔道軽量級)
- 岡野功(柔道中量級)
- 猪熊功(柔道重量級)
- 市口政光(レスリング・グレコローマンバンタム級)
- 花原勉(レスリング・グレコローマンフライ級)
- 上武洋次郎(レスリング・フリースタイルバンタム級)
- 渡辺長武(レスリング・フリースタイルフェザー級)
- 吉田義勝(レスリング・フリースタイルフライ級)
- 桜井孝雄(ボクシング・バンタム級)
- 三宅義信(ウエイトリフティング・フェザー級)
- 早田卓次(体操男子つり輪)
- 山下治広(体操男子跳馬)
- 遠藤幸雄(体操男子平行棒、体操男子個人総合)
- 遠藤幸雄・小野喬・鶴見修治・早田卓次・三栗崇・山下治広(体操男子団体総合)
- 磯辺サダ・河西昌枝・近藤雅子・佐々木節子・篠崎洋子・渋木綾乃・谷田絹子・半田百合子・藤本佑子・松村勝美・松村好子・宮本恵美子(バレーボール女子)
■銀メダル
- 神永昭夫(柔道無差別級)
- 鶴見修治(体操男子あん馬、体操男子個人総合、体操男子平行棒)
- 遠藤幸雄(体操男子床運動)
■銅メダル
- 円谷幸吉(男子マラソン)
- 一ノ関史郎(ウエイトリフティング・バンタム級)
- 大内仁(ウエイトリフティング・ミドル級)
- 堀内岩雄(レスリング・フリースタイルライト級)
- 吉川貴久(ライフル射撃・男子フリーピストル)
- 岩崎邦宏・岡部幸明・庄司敏夫・福井誠(競泳男子800m自由形リレー)
- 相原俊子・池田敬子・小野清子・千葉吟子・辻宏子・中村多仁子(体操女子団体)
- 池田尚弘・小瀬戸俊昭・小山勉・佐藤安孝・菅原貞敬・出町豊・猫田勝敏・南将之・森山輝久・中村祐造・樋口時彦(バレーボール男子)
オリンピック記録映画
当時の様子を知るには、市川崑監督が撮った1964年の東京オリンピックの公式記録映画『東京オリンピック』がありますので、ご参考までに。
面白いことに監督の市川崑は、妻で脚本家の和田夏十や白坂依志夫、谷川俊太郎と共に、筋書きなどない筈のオリンピックの綿密な脚本を書いて作品制作にかかっています。
世界的にも有名な撮影の宮川一夫をリーダーとして作り上げた映画は、記録なのか芸術なのか、という大論争を引き起こすなど、アスリートたちの心象表現を捉える壮大なドラマとしての映画に仕上げています。よければ一度ご覧になってくださいね。
・映画「東京オリンピック」
幻の東京オリンピックを知っていますか?
2020年のオリンピックは、東京開催の2回目のオリンピックですが、実は1964年開催、前回のオリンピックの前にも、東京で開催される筈だったオリンピックがあるんです。
1940年ですから、昭和15年のこと。
実は、9月21日から10月6日まで東京府東京市(現在東京23区)で、オリンピックが開催されることが予定されていたんです。
史上初めて欧米以外のアジアの国で開催されるオリンピックになる筈でしたが、
日中戦争の勃発や軍部の反対もあり、日本政府は1938年(昭和13年)7月にその実施の中止を決定し開催権を返上したために、実現には至りませんでした。
なので、「幻の東京オリンピック」というわけです。
実施されれば、次のような競技が行われる予定でした。
- 陸上競技
- 競泳
- 飛込
- 水球
- 蹴球
- 送球
- ボート
- ホッケー
- 拳闘
- 体操
- 篭球
- レスリング
- セーリング
- ウエイトリフティング
- 重量挙げ
- 自転車
- 馬術
- フェンシング
- 射撃
- 近代五種競技
- 芸術競技
- 柔道(公開競技)
- 野球(公開競技)
- 滑空競技
ボクシングが「拳闘」、サッカーは「蹴球」、バスケットは「篭球」、ハンドボールが「送球」などと呼ばれていたり、「滑空競技」とかがあって、いかにも戦争の時代を感じさせますよね。
まとめ
さて、東京オリンピックって何年ぶり?何年何月、何年前にあったのかな?というお話から、前回の1964年大会の前にも「幻の東京オリンピック」があった話までをまとめて見ました。
やはり、オリンピックは「平和の祭典」ですから、2020年のオリンピックも平和であるからこそ、実現したことをもう一度考えてみる機会になればと思います。日本人選手の活躍を期待しましょうね。
頑張れ、日本!