NBAのアーリーエントリーについてお伝えしてきます。

NBAファンやバスケファンはいざ知らず、NBAや、はたまたスポーツに興味のない人でも、八村塁選手がNBA入りしたニュースやアメリカでの活躍は連日のように放送されるので、一度は「アーリーエントリー」という言葉を聞いたことがあると思います。

アーリーエントリーとは、英語で「early entry」。つまり「より早く、エントリーする」「より早く、申し込む」というような意味ですね。

Wikipediaでは、

アーリーエントリー(early entry)は、プロスポーツにおける選手契約システムである。通常、新人選手がチームと契約して実際にプレーするには規定の手順を経て大学や高校などの卒業を待つ必要があるが、アーリーエントリーを行うことにより、卒業を待たずに加入することができる

Wikipedia

とあります。

なんとなく、アーリーエントリーの意味はつかめたのではないかと思いますので、ここからは更に深掘りしていきたいと思います。

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アーリーエントリー NBAドラフトの仕組み

NBAのアーリーエントリーとは、

大学在籍中であるにもかかわらず、NBAとプロ契約できる、その交渉権を獲得できる制度です。

アーリーエントリーのなかった時代は、NBAに入団可能になる対象選手は、

アメリカ国籍を持つ選手の場合

・大学を卒業した選手
・もしくは、年齢が22歳に達した選手

海外の選手の場合

・同じく年齢が22歳に達した選手
・あるいは、NBA以外のプロリーグに所属した選手

という条件を満たしている必要がありました。

なので、通常は22歳以上の選手か、どこかの国のプロリーグに所属した選手でないとNBAでプレイしたくても、そもそもエントリーできなかったんですね。

ただ、八村塁選手が大学3年生(21歳)でプロ契約を勝ち取りNBA入りしたように、22歳以下の選手でもNBA入団可能になったのは、「アーリーエントリー」という制度を利用しているからなんですね。

NBAのアーリーエントリー制度について知ろう

アーリーエントリー制度がなかった時代は、先ほども書いた22歳という条件を満たさないとNBA入りすることが出来ませんでした。

ですが現在は、「19歳以上で高校卒業後1年経過していれば」NBAと契約してプロ選手になれるようになっています。。

ですので、2019年のドラフトでも、八村選手やザイオン・ウイリアムソンなど、ほとんどの有望選手が大学卒業を待たずにNBAと契約しているんですね。

ただ、2005年のドラフトまでは「高校卒業以上の選手(18歳以上)であれば」アーリーエントリーが可能でした。

2005年の規約改正までにアーリーエントリー制度を利用したNBAのスーパースターといえば、

・コービー・ブライアント

・ケビン・ガーネット

がまず思い浮かびます。そして、なんと言ってもこの制度を使い、最も成功を収めているのは、

レブロン・ジェームズでしょう

セント・ビンセント=セント・メアリー高校を卒業後、レブロンは2003年のNBAドラフト全体1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名され、18歳の若さでNBA入りしています。その後の活躍はいうまでもありません。

この大成功に後押しされて、この後、アーリーエントリーが主流になりますが、大学へ進学せずにNBA入りしてしまう有望選手が増えたので、NCAA(全米大学体育協会)の空洞化が議題にあがるようになります。

また将来性や身体能力だけを見込んで選手を青田買いをすることで、基本スキルなどが未熟なままNBA入りする選手が増えたこと、それによりリーグ全体のレベルが低下してしまうという問題点も浮かびあがってきたのです。

それを受けて2005年7月にはルール改正され、現在は「19歳以上の選手」という規定に変わっています。

そして、ややこしいのは、この制度はまた再び変わる見込みで、早ければ2022年シーズンから年齢制限が撤廃されることが正式決定しているんだとか。とすると、再び高校を卒業したばかりの選手にもNBAエントリーの門戸が開かれることになりますね。

どういう理由でそうなったんだろう。これはまた調べてご報告したいと思います。

日本のアーリーエントリー

意外と知られていませんが、日本にもアーリーエントリー制度があります。

バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)では、2016-17シーズンから。またバスケットBリーグ統合前のbjリーグでも、2005-06シーズンから「アーリー・チャレンジ」という名称で導入されています。

過去アーリー・チャレンジで契約した選手

選手出身校
2014 宇都直輝専修大学
田中大貴東海大学
張本天傑青山学院大学
西川貴之明治大学
白濱僚祐白鷗大学
2015中東泰斗明治大学
笹山貴哉筑波大学
ザック・バランスキー東海大学
古野拓巳日本経済大学

ただ、現在のプロバスケットリーグであるBリーグでも、アーリーエントリー制度が確立されていないように、日本では、大学の卒業を待たずにプロ入りすることは認められていません

このあたりが、アメリカのNBAと日本のBリーグの根本的なアーリーエントリーの違いではないかと思います。そのあたりのことは別の記事にしていますので、興味があれば読んでみてくださいね。

八村塁 大学は卒業?中退?アーリーエントリーの疑問解決